ウルル(エアーズロック)の雄大な景色を見てみたいものの、「車いすでもツアーに参加できる?」「現地での移動や観光は大丈夫?」と不安を感じている方もいるでしょう。
結論からいうと、車いすでもウルル旅行を楽しむことは可能です。ただし、ツアーによって車両や観光場所、対応条件が異なるため、事前確認が欠かせません。
ウルルのサンライズやサンセットは、長距離を歩かなくても展望場所から鑑賞できます。エアーズロック・リゾートには、バリアフリーに配慮した客室や設備も用意されています。
一方、国立公園内で車いすが利用しやすい散策路は限られています。また、ツアースタッフによる身体的な介助を受けられない場合もあります。
この記事では、ウルルのバリアフリー事情に加え、ウルルの人気ツアー会社のひとつであるAATキングス社の場合を具体例として、車いすで参加するときの対応や注意点を紹介します。
AATキングス社の案内は、同社が催行する対象ツアーに限られます。車いす対応の可否、使用車両、移乗条件、受けられるサポートは催行会社やツアーによって異なるため、ほかのツアーに参加する場合は個別確認が必要です。
車いすでもウルル旅行を楽しむことは可能
ウルル観光は長距離を歩かなければ楽しめないと思われがちですが、サンライズやサンセットは、車で展望場所まで移動するツアーが中心です。
そのため、長距離の散策が難しい方でも、ツアー車両と展望場所を組み合わせることで、ウルルの代表的な景色を楽しめる可能性があります。
ただし、ウルルでは複数の会社が現地ツアーを催行しており、車いすへの対応条件は会社やツアーによって異なります。
一般的なツアーでは、次のような違いがあります。
- 車いすリフト付き車両を利用できるツアー
- 通常座席への移乗が必要なツアー
- 折りたたみ式車いすのみ積載できるツアー
- 電動車いすを積載できないツアー
- 介助者の同行が必要なツアー
- 車いすでは一部の下車観光に参加できないツアー
商品ページに「車いすで参加可能」と記載されていても、車いすに乗ったまま車両へ乗れるとは限りません。
初めてウルルを訪れる方は、ウルル旅行の泊数とモデルコースも参考にしてください。
ウルルの人気ツアー会社「AATキングス社」の車いす対応
ここでは具体例として、ウルルの人気ツアー会社のひとつであるAATキングス社の場合を紹介します。
AATキングス社では、基本的に、日本語・英語を問わず、車いすを利用している方も各ツアーへの予約・参加が可能です。手動車いすだけでなく、電動車いすでも参加できます。
ただし、電動車いすは安全上の理由から、移動中にバッテリーを取り外す場合があります。
これはAATキングス社が催行するツアーについての案内です。ほかの催行会社でも同じ対応を受けられるとは限りません。
車いすの積載、リフト付き車両、座席への移乗、介助者の必要性などは、参加するツアーごとに確認してください。
車いすリフト付き車両を利用できる場合がある
AATキングス社では、車いすリフト付き車両を2台保有しています。
この車両では車いすをフックで固定するため、車いすから通常座席へ移乗せずに参加できます。
ただし、車両の台数が限られており、ほかの予約状況によっては利用できません。予約時に車いすリフト付き車両を希望することを伝え、使用できるか確認する必要があります。
同じツアーに車いすを利用する方が2名以上参加する場合は、車いすのまま乗車できる人数に制限が生じ、通常座席への移乗が必要になることがあります。
通常車両に車いすを収納する方法もある
同行者の介助によってバスへ乗り降りできる場合、AATキングス社では車内の最前列を確保し、車いすをバス下部の荷物収納スペースに積載する対応も可能です。
下車観光の際には、その都度車いすを取り出して利用します。
ただし、収納できる車いすのサイズや重量は車両によって異なります。他社ツアーでは積載できない場合もあるため、折りたたみの可否を含めて事前確認が必要です。
スタッフによる身体的な介助は受けられない
AATキングス社のスタッフは、車いすを押す、乗降時に身体を抱えるといった物理的な介助は行いません。
身体的な介助が不要であれば、介助者なしでも参加できます。車いすを押す、車両への乗り移りを手伝うなどの介助が必要な場合は、同行者と参加する必要があります。
ツアー会社によって介助の範囲は異なりますが、安全上、スタッフが身体を持ち上げる対応を行わないツアー会社は少なくありません。
介助が必要な場合は、「介助が必要」とだけ伝えるのではなく、どのような場面で、どの程度のサポートが必要なのかを具体的に伝えましょう。
国立公園内で車いすが利用しやすい場所は限られる
ウルル・カタジュタ国立公園には車いすで利用しやすい場所がありますが、すべての散策路がバリアフリーではありません。
国立公園の案内では、次の場所が比較的利用しやすい場所として紹介されています。
- マラ・ウォーク:往復約2km、Grade 1・all access
- クニヤ・ウォーク:往復約1km、Grade 1・all access
- カタジュタ・デューン展望エリア:all-accessのボードウォークあり
- 一部の展望場所、駐車場、トイレ
ただし、「all access」と案内されている場所でも、屋外の自然環境にあるコースです。
砂や石、傾斜、風、気温、雨の後の路面状況などによって、車いすでの利用しやすさは変わります。当日の状態によっては、同行者の補助が必要になることもあります。
カタジュタのワルパ渓谷や風の谷、ウルル一周散策、キングスキャニオンなどは、石や段差、傾斜がある区間を含みます。車いすでは、散策や下車観光が難しい場所が多くなります。
AATキングス社ツアーを利用する場合の目安
以下は、ウルルの人気ツアー会社AATキングス社が催行する対象ツアーについて、車いすでアクセスできる範囲を示した目安です。
ウルルで催行されているすべてのツアーに当てはまる評価ではありません。
また、「★」のツアーも参加できないという意味ではなく、車いすでは散策路や下車観光場所の多くへアクセスできないことを表しています。
★★★ 車いすでもほとんどの場所にアクセス可能
- 日本語・ウルルふもとめぐりとサンセット(Y33)
- 日本語・ウルルサンセット(JY11)
- 日本語・野外BBQディナー(JBBQ)
- 英語・フィールド・オブ・ライトとサンライズ(FOL)
★★ 散策路や下車観光場所の一部にアクセスできない
- 日本語・ウルルサンライズとカタジュタ(Y35)
★ 散策路や下車観光場所の多くにアクセスできない
- 英語・キングスキャニオン(Y19)
- 英語・カタジュタ風の谷散策とカタジュタサンセット(Y52)
- 英語・ウルル一周散策(Y40)
比較的参加しやすいツアーを探している方は、ホットホリデーで販売のウルル・サンセット日本語ツアーや、ウルル日本語ロックコネクションも参考になります。
実際の参加可否や利用車両については、参加日、車いすの種類、身体状況などを伝えたうえで確認してください。
ホテルと空港送迎のバリアフリー対応
エアーズロック・リゾートには、車いすを利用する方にも滞在しやすいアクセシブル客室や設備を備えた宿泊施設があります。
- セイルズ・イン・ザ・デザート
- デザート・ガーデンズ・ホテル
- ザ・ロスト・キャメル・ホテル
- アウトバック・ホテル
- アウトバック・ロッジ
リゾート内には車いすで利用しやすい入口や座席、トイレ、駐車場なども用意されています。レストランにも車いす対応の入口や座席があり、滞在中の食事や移動に配慮されています。
ただし、アクセシブル客室の設備や位置は、ホテルや客室によって異なります。対象客室の数にも限りがあるため、必要な設備を伝えたうえで早めに予約するのがおすすめです。
予約時には、次の点を確認しておくと安心です。
- 客室入口と室内の段差
- ドアの幅
- ベッドの高さ
- 車いすで利用できるシャワー
- 手すりとシャワーチェアの有無
- 車いす対応トイレ
- レストランやロビーまでの移動経路
- 車両の乗降場所から客室までの距離
エアーズロック・リゾートでは、台数限定で車いすとシャワーチェアの貸し出しがあります。
ただし、リゾートの貸出車いすをウルル・カタジュタ国立公園へ持ち出すことはできません。
国立公園内で車いすが必要な方は、自分の車いすや移動補助器具を用意する必要があります。
ウルル空港からリゾートへの送迎
同行者の介助で通常のバスへ乗り降りできる場合は、車いすをバス下部の収納スペースに積み、空港送迎を利用できることがあります。
AATキングス社の場合、通常のバスへ乗降できる方は、車いすをバス下部の収納スペースに積載して移動できます。
車両へ移乗できず、車いすリフト付き車両が必要な場合は、ホテル予約時に「Accessible Transfer」をリクエストします。ホテル側から送迎会社へ依頼し、対応車両が手配されます。
ただし、これはエアーズロック・リゾートに含まれる空港送迎とAATキングス社の対応例です。ほかの送迎会社を利用する場合は、車いすへの対応条件を個別に確認してください。
対応車両には限りがあるため、ホテル予約時点で車いす対応送迎が必要であることを伝えるのが安心です。
迷ったら参加しやすいツアーを中心に組み立てる
車いすでのウルル旅行では、ホテル、空港送迎、現地ツアーを別々に考えるのではなく、空港到着から帰路までの動線をまとめて確認することが大切です。
予約前には、次の情報を旅行会社やツアー催行会社へ伝えましょう。
- 手動車いすか電動車いすか
- 車いすのサイズと重量
- 折りたたみできるか
- 電動車いすのバッテリーを取り外せるか
- 車両の座席へ移乗できるか
- バスのステップを上り下りできるか
- 車いすを押す介助が必要か
- 介助者が同行するか
- 車いすリフト付き車両が必要か
- 客室に必要な設備
- 空港送迎で必要な対応
観光内容は、ウルルふもとめぐり、サンセット、野外BBQ、フィールド・オブ・ライトなど、車いすで利用しやすい場所が多いツアーを中心にすると安心です。
反対に、風の谷、ウルル一周散策、キングスキャニオンなど、歩くことが中心のツアーでは、車いすで見学できる範囲が限られます。
ツアーへの参加自体はできても、車内や展望場所で待つ時間が長くなる可能性があります。参加前に、車いすで見学できない場所と、その間の待機方法を確認しておきましょう。
短期間の旅程を考えている方は、ウルルを訪ねる4日間モデルコースも参考になります。
ただし、車いすを利用する場合は予定を詰め込みすぎず、2泊以上で時間に余裕を持たせるのがおすすめです。
車いすを利用しているからといって、ウルル旅行を諦める必要はありません。
大切なのは、「車いす利用」とだけ伝えるのではなく、移乗の可否、必要な介助、車いすの仕様まで事前に共有することです。
オーダートリップでは、車いすの種類、身体状況、同行者の有無を確認しながら、航空券・ホテル・空港送迎・現地ツアーを組み合わせます。
安心して旅行できるプランを相談したい方は、オーダートリップの無料相談をご利用ください。
※本記事内のAATキングス社に関する車いす対応は、同社が催行する対象ツアーについての案内です。ほかのツアー会社や商品では、車両、積載条件、移乗の必要性、介助範囲などが異なる場合があります。参加を希望するツアーごとに事前確認が必要です。











