ケロアン
チュニジア中部にあるケロアンは、7世紀に建設された古いイスラム都市で、北アフリカにおける宗教・学問の中心地として発展してきました。精神的な重要性から、イスラム世界でも特別な地位を持つ都市のひとつとされています。
街の象徴はケロアン大モスク。8世紀創建のこの建築は、広い中庭や回廊、精巧な装飾を備え、北アフリカ・イスラム建築の代表例とされています。重厚な石造構造と静かな礼拝空間には、長い信仰の歴史が刻まれています。
迷路のようなメディナ(旧市街)にはスークが広がり、伝統的なカーペットや工芸品が並びます。宗教都市でありながら生活の営みが息づく空間で、訪問者は日常と信仰が自然に共存する雰囲気を体感できます。
市内には9世紀築のアグラブ朝の貯水池などの歴史遺構も残り、乾燥地に都市を築いた高度な水利技術を今に伝えています。ケロアンは、チュニジアにおけるイスラム文化の歴史的深さを象徴する都市です。
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