石畳の路地と赤い屋根が続くタリン、アールヌーボー建築が並ぶリガ、教会と緑に囲まれたヴィリニュス。バルト三国に興味はあっても、「日本からどうやって行くの?」「乗り継ぎが難しそう」「どの都市から回ればいい?」と迷う方は多いのではないでしょうか。
結論からいうと、日本からバルト三国へは、ヘルシンキ・ワルシャワ・イスタンブールなどを経由するルートが基本です。3か国すべてを巡るなら、ヴィリニュスから入り、リガ、タリンへ北上し、最後にヘルシンキから帰国するルートが移動の重複を減らしやすくなります。
エストニアだけを訪れる場合は、日本からヘルシンキへ飛び、フェリーでタリンへ渡る方法も便利です。ヘルシンキとタリンの間は高速フェリーで約2時間。朝に出発して夜に戻る日帰り旅行もできます。
この記事では、日本からバルト三国への主な行き方、一番安くなりやすい乗り継ぎルート、エストニア・ラトビア・リトアニアの違い、効率的な周遊順を紹介します。旅行全体のイメージをつかみたい方は、バルト三国旅行のモデルコース・エリアガイドも参考にしてください。
結論|バルト三国へは1回乗り継ぎ、周遊は異なる都市を発着するのがおすすめ
日本からバルト三国へ行く場合、主に次の3ルートがあります。
- 日本→ヘルシンキ→タリン・リガ
- 東京→ワルシャワ→ヴィリニュス・リガ・タリン
- 東京→イスタンブール→タリン・リガ・ヴィリニュス
移動のわかりやすさを優先するなら、ヘルシンキ経由がおすすめです。2026年夏期には、フィンエアーが羽田・成田・中部・関西とヘルシンキを結ぶ便を設定しており、日本国内の出発地を選びやすいのがメリットです。
東京発なら、成田からワルシャワへの直行便を利用し、ワルシャワでバルト三国行きへ乗り継ぐ方法もあります。特にヴィリニュスから周遊を始めたい場合は、南から北へ一方向に移動できるため、旅程を組みやすくなります。
往路はヴィリニュス着、復路はヘルシンキ発のように異なる都市を利用する「オープンジョー航空券」にすると、最初の都市まで戻る必要がありません。
ヨーロッパ周遊で回れる都市数や日数の考え方は、ヨーロッパ周遊の日数別おすすめルートでも詳しく紹介しています。
日本からバルト三国へ行く主な乗り継ぎルート
| 乗り継ぎ地 | 主な行き方 | メリット | 向いている旅行 |
|---|---|---|---|
| ヘルシンキ | 日本→ヘルシンキ→飛行機またはフェリー | 日本各地から利用しやすく、タリンへフェリーで行ける | エストニア旅行、北欧との周遊 |
| ワルシャワ | 成田→ワルシャワ→ヴィリニュスなど | ヴィリニュスから北上するルートを組みやすい | バルト三国3か国周遊 |
| イスタンブール | 東京→イスタンブール→各首都 | 1社発券の航空券を比較しやすい | 航空券価格を重視する旅行 |
| ヨーロッパ主要都市 | フランクフルト・アムステルダムなどで乗り継ぎ | 選択肢が多い | 日程やマイルを優先する旅行 |
ヘルシンキ経由|タリンへフェリーで行ける
エストニアの首都タリンへは、ヘルシンキからフェリーで約2時間です。1日に複数便が運航されており、ヘルシンキからの日帰り観光も可能です。タリン港から旧市街までは徒歩15~20分ほどのため、到着後すぐに観光を始めやすいのも魅力です。
日本からヘルシンキへ到着した日にタリンまで移動することもできますが、航空便の遅延やフェリーのチェックイン時間を考えると、ヘルシンキで1泊してから渡る日程のほうが安心です。
ワルシャワ経由|ヴィリニュスから北上しやすい
ワルシャワからヴィリニュスへ入り、ヴィリニュス→リガ→タリンと北上するルートは、バルト三国を一方向に巡れるのがメリットです。
東京→ワルシャワ→ヴィリニュス/タリン→ヘルシンキ→日本のように組むと、同じ道を戻らずに3か国とフィンランドを巡れます。
イスタンブール経由|航空券料金を比較したい方向け
ターキッシュ エアラインズは東京とイスタンブールを結んでおり、イスタンブールからヨーロッパ各地へ乗り継ぐ旅程を検索できます。航空券は日程によって大きく変動しますが、ヘルシンキ経由やワルシャワ経由より安い運賃が表示されることもあるため、価格重視の場合は比較しておきたいルートです。
一番安い乗り継ぎルート|最安候補はワルシャワ経由またはイスタンブール経由
航空券の最安ルートは、出発日・出発空港・予約時期によって変わるため、いつでも同じ経路が一番安いとは限りません。
そのうえで、東京発でバルト三国を周遊する場合の現実的な最安候補は「成田→ワルシャワ→ヴィリニュス」です。
ヴィリニュス到着後は、リガ、タリンへと北上できるため、航空券だけでなく現地移動を含めた総額を抑えやすくなります。帰りはタリンからヘルシンキへフェリーで渡り、ヘルシンキから日本へ帰国する方法があります。
航空券単体の安さを重視する場合は、次のルートを同じ日程で比較しましょう。
- 成田→ワルシャワ→ヴィリニュス
- 東京→イスタンブール→タリンまたはヴィリニュス
- 日本→ヘルシンキ+フェリーでタリン
- ヴィリニュス到着・ヘルシンキ出発のオープンジョー
単純な往復航空券の価格だけでなく、都市間バス、フェリー、最初の都市へ戻る交通費まで含めて比較することが大切です。
例えば、タリン往復の航空券が少し安くても、タリンからヴィリニュスまで南下し、再びタリンへ戻る日程では、移動時間と宿泊費が増えてしまいます。
また、別々の航空会社で航空券とフェリーを購入すると安くなる場合がありますが、航空便の遅延による乗り遅れが補償されない可能性があります。乗り継ぎ当日にフェリーを利用する場合は、時間に十分な余裕を持たせましょう。
エストニア・ラトビア・リトアニアの違いとおすすめ周遊ルート
バルト三国はひとまとめにされることが多いものの、3か国の首都は街並みや旅の楽しみ方が異なります。
| 国・首都 | 主な特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| エストニア・タリン | 中世の街並み、ヘルシンキからフェリーで約2時間 | ヨーロッパらしい旧市街を歩きたい人 |
| ラトビア・リガ | 中央市場、アールヌーボー建築、街歩きのしやすさ | 初めてのヨーロッパ周遊 |
| リトアニア・ヴィリニュス | 比較的物価が安く、緑の多い街 | 費用を抑えながらゆっくり滞在したい人 |
エストニア|中世ヨーロッパらしい街並みを楽しみやすい
バルト三国の中でも、「中世ヨーロッパらしい街並み」を特に感じやすいのがエストニアのタリンです。
世界遺産に登録されているタリン旧市街には、城壁、見張り塔、石畳の路地、商人の家、教会などが残っています。中世の都市構造がよく保存されており、旧市街を歩くだけでも物語の世界に入り込んだような景色を楽しめます。
ヘルシンキからフェリーで日帰りすることもできますが、夕方以降の旧市街やライトアップされた街並みも魅力的です。時間が取れる場合は、タリンに1~2泊するのがおすすめです。
ラトビア|リガ中央市場と街歩きを楽しむ
ラトビアの首都リガで訪れたいのが、リガ中央市場です。歴史的な格納庫を利用したパビリオンと屋外市場が広がり、ヨーロッパ最大級の市場として紹介されています。肉、魚、野菜、乳製品、パンなどが並び、地元の日常を感じられる場所です。
ラトビアは、基本的な防犯対策を守れば比較的街歩きをしやすく、初めてのヨーロッパ旅行にも組み込みやすい国です。
ただし、リガ中央市場、中央駅、公共交通機関など人が集まる場所では、スリや置き引きへの注意が必要です。貴重品は身体の前で管理しましょう。
リトアニア|物価を抑えやすい緑豊かな街
リトアニアは、バルト三国の中では比較的物価を抑えやすい国です。3か国を周遊する場合も、宿泊費や食事代を調整しやすい滞在先として検討できます。
首都ヴィリニュスは緑が多く、「グリーンシティ」の印象が強い都市です。旧市街の教会やバロック建築だけでなく、公園や丘、川沿いの散策も楽しめます。
ヴィリニュス郊外まで足を延ばしたい方は、ホットホリデーで販売のヴィリニュス発カウナス1日観光も旅程づくりの参考になります。
おすすめの周遊順
3か国を効率よく巡るなら、次のルートがおすすめです。
日本→ヴィリニュス→リガ→タリン→ヘルシンキ→日本
ヴィリニュスから入り、リガ、タリンへ北上した後、フェリーでヘルシンキへ渡ります。反対に、日本からヘルシンキへ入り、タリン→リガ→ヴィリニュスと南下し、ワルシャワ経由で帰国することもできます。
現地での移動と宿泊の組み方を確認したい方は、ホットホリデーで販売のヴィリニュス・リガ・タリン6日間周遊プランも参考になります。日本発着のツアーではありませんが、3都市を巡る順番や宿泊日数をイメージしやすい行程です。
初めてでも安心して周遊するための予約ポイント
バルト三国は都市間の距離が比較的近く、長距離バスや飛行機、フェリーを組み合わせて周遊できます。一方で、日本からの航空券と現地交通を別々に予約する場合は、接続時間や遅延時の対応を確認する必要があります。
航空券は最終目的地まで通しで予約する
飛行機で乗り継ぐ場合は、できるだけ日本からタリン・リガ・ヴィリニュスまで一つの予約番号で発券しましょう。
通しの航空券であれば、最初の便が遅れて乗り継ぎ便に間に合わなかった場合も、航空会社による振替の対象になりやすくなります。
フェリーとの接続には余裕を持たせる
航空券とフェリーは別々の予約になることが一般的です。ヘルシンキ到着日にタリンへ移動する場合は、入国審査、荷物の受け取り、市内から港への移動時間も考慮しましょう。
特に冬は天候の影響を受ける可能性もあるため、ヘルシンキで1泊してからタリンへ向かう日程も安心です。
ホテルは旧市街だけでなく移動のしやすさで選ぶ
3か国を周遊する場合は、ホテルから長距離バスターミナルや鉄道駅までの移動も重要です。
旧市街の中は観光に便利ですが、石畳や階段が多く、大きなスーツケースでは移動しにくい場合があります。周遊旅行では、旧市街の入口付近や駅・バスターミナルへ移動しやすいホテルを選ぶと負担を減らせます。
バルト三国以外のヨーロッパ方面も比較したい方は、ヨーロッパ旅行のエリア比較ガイドも参考にしてください。
バルト三国旅行は、出発空港、日数、予算によって最適な乗り継ぎ地や周遊順が変わります。行き先やルートがまだ決まっていない段階でも、オーダートリップの無料相談で、航空券・ホテル・都市間移動を含めた旅程を一緒に整理できます。
















